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Rhodanthe_after_cocoa  03/22/2011  
*卒業した後の二人の話

「幸村くん、荷物届いてるよ」
「ありがとうブン太」

机に向かっていた幸村くんが眼鏡を外して、椅子を回す。

「レポート終わりそう?」
「うん。ブン太は?」
「俺ももうちょっと」
「じゃあ休憩しよっか。ココアいれるから座ってて」
「あ、うん」

荷物を炬燵の上に置いて、中に潜り込む。
幸村くんは多分コーヒーとか紅茶とかの方が好きなんだけど、俺のためにココアをいれてくれる。
同居をし初めてから、俺の好みをたまに優先してくれる。
良いのかな、とも思う反面、ちょっと嬉しかったりするんだけど。

「はい、熱いから気をつけてね」
「あ、ありがとう」

幸村くんからココアを受け取り、ゆっくり息をふきかけて冷ましながらちらりと幸村くんを見た。
中学生のときの面影もあるけど、それよりも大人っぽいし、中性的なイメージもそのままだけど
どことなくかっこよくなって。

「どうしたの?」
「なっ、なんでもない」
「ココア美味しい?」
「うん」

ぴた、と炬燵の中で足が絡まる。
お互いに足が冷えていたので、苦笑しながらココアを飲んだ。

「もうすぐ年末だね」
「うん。幸村くんなに見る?」
「今年も紅白見よう」
「去年はクラッシックで年越ししたよな」
「今年は?」
「ガキ使とか!」
「…いつ年越したかわからなくなるよ」

ふふ、と俺の好きな笑い方をしてからココアをすする幸村くん。
何気ないことだけど、こういう仕草を見るたびに好きだなって自覚する。

「ブン太」
「な」に?

不意討ち。
言葉は途中で飲み込まれ、代わりに幸村くんの唇が押し当てられる。

「っ、はぁ、」
「可愛いね」
「…、幸村くん、いきなりするなよな」
「あまりにも可愛いからさ」

可愛いなんて、幸村くんくらいしか言わないけど。
でもその言葉が、嬉しくて、もどかしいけど、でも

「ありがと」
「どういたしまして。レポート終わったら、デートしようか」
「…うん」


中学生の時は、本気で好きで、高校生の時には、色々悩んで

でも結局やっぱり好きだから、こうやって一緒に住んでる。

ふわふわな髪の毛を触っていいのも俺だけ。
それってちょっと嬉しいよな。

「また可愛い顔してる」
「…幸村くんのこと考えてた」
「恋してる顔ってことかな」


あまりにも軽く恥ずかしい台詞を吐かれたので、真っ赤な顔を隠すために、ココアをテーブルの上において、幸村くんの胸に顔を埋めた。


おまけ
「ところでこの荷物なに?」
「布団だよ。この前ブン太のでロデロになっちゃったから」
「っ!」

ちょっと大人の関係になりました。



***あとがき
幸ブンって百合に近いね!
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